1日自動車保険は、他人の車を運転する際に1日単位で補償がかけられる画期的な商品です。車を所有しない学生やペーパードライバーの方から高い人気を誇っています。補償内容も通常に自動車保険に見劣りしない充実ぶりで、特約で車両補償も付けられます。そこで、問題になってくるのが車両保険の必要性です。車両補償を付けると1日500円だった保険料が倍以上になってしまいます。また、車両補償を付ける場合は事前に加入登録しておく必要があり、利便性が劣ってしまいます。一般の自動車保険を見てみると車両保険の加入率は43.2%と半数以下の人は加入していないことになります。なぜかというと、車両保険を利用すると翌年度の等級が下がってしまうので、少しの傷や凹みであれば自分で修理代を払ってしまう人が多いからです。また、中古車の場合は購入した際の金額も高額ではないため、必要性を感じないと言う人もます。ただし、これは自分の車だからある程度自己責任でどうにかなりますが、他人に車なら話が変わってきます。1日自動車保険は自分の車に補償を付ける商品ではありません。親や友人など他人の車を運転する場合に加入する保険です。つまり、自分が運転したことが原因で車にキズや凹みが出来た場合、弁償する必要があるため車両補償の必要性が高まります。両親の車だから関係ないと思うかもしれませんが、親が代わりに保険を使って修理をおこなえば、翌年度の等級が下がってしまい、保険料が増額してしまうのです。1日自動車保険は等級がありません。したがって、車両補償を使うの出れば1日自動車保険の方がお得となります。親であろうと友人であろうと、他人の車を借りて運転するのに変わりはないため、車両補償を付けておいて損はないと思います。運転するということは事故と隣り合わせであることを理解しておきましょう。そして、他人の車を運転する人ほど、運転の機会が少なく事故を起こすリスクも高くなります。したがって、1日自動車保険は手厚い補償をかけておいたほうが無難であると言えます。